病院受診の流れ 5ステップ
整形外科を受診する(最優先)
交通事故後の通院は、まず整形外科からスタートしましょう。整形外科ではX線やMRIによる診断ができ、診断書の発行も可能です。「交通事故による通院である」ことを必ず受付・医師に伝えてください。
診断書を発行してもらう
受診時に診断書の発行を依頼してください。診断書は保険会社への請求・人身事故切り替え・示談交渉に必要です。複数枚(3〜4枚以上)まとめて取得しておくと後で便利です。
保険会社に通院開始を連絡する
整形外科受診後、相手方の保険会社(および自分の保険会社)に通院を開始した旨を連絡しましょう。一括対応(保険会社が直接医療機関に支払う)が可能かどうかも確認してください。
医師の同意のもと整骨院通院を検討する
整形外科での診断後、医師の同意を得たうえで整骨院への通院も検討できます。整骨院では柔道整復師によるむちうちへの手技施術などを受けられます。整骨院には必ず「交通事故による通院」であることを伝えましょう。
定期的に整形外科で経過確認を続ける
整骨院に通っている場合も、定期的(月1〜2回以上)に整形外科での経過確認を継続することが重要です。継続的な医師の診察記録が慰謝料算定の根拠になります。
注意点
- !整骨院だけに通わず、必ず整形外科の診断を先に受ける
- !「交通事故による受診」であることを毎回受付で伝える
- !通院を自己判断で中断しない(症状固定は医師が判断するもの)
- !保険会社の「治療費打ち切り」通知に即座に同意しない
- !整骨院への通院は保険会社への事前連絡を忘れずに
よくある失敗
× 整骨院だけに通って整形外科を受診しなかった
整骨院のみでは保険会社が治療費の支払いを拒否するケースがあります。まず整形外科で診断書を取得してください。
× 受診が遅くなった(2週間以上後)
事故後の受診が遅れると、「事故とは無関係の症状」と判断されるリスクが高まります。
× 通院を途中でやめた
通院回数が少ないと慰謝料の計算に不利になります。症状が続く限り通院を継続し、医師に症状を正確に伝えましょう。
× 保険会社の治療費打ち切りにそのまま応じた
治療が終わっていないにもかかわらず打ち切りを受け入れると、以降の治療費は自己負担になります。まずは主治医に相談してください。
よくある質問
Q.整骨院だけに通っていても保険は使えますか?
A.整骨院のみへの通院では、保険会社から治療費の支払いを拒否されるケースがあります。最初に整形外科を受診して診断を受け、医師の同意を得てから整骨院に通うことで、保険適用がスムーズになります。
Q.整形外科と整骨院は同時に通えますか?
A.基本的に可能ですが、同じ日に両方通うことは保険上認められない場合があります。通い方については保険会社に事前に確認することをお勧めします。また、整骨院にも「交通事故による通院」であることを必ず伝えてください。
Q.事故から1週間後でも通院できますか?
A.1週間後でも通院は可能です。ただし時間が経つほど事故との因果関係の証明が難しくなり、保険会社に治療費を認めてもらいにくくなります。症状が出たらなるべく早く受診することをお勧めします。
Q.仕事が忙しくて通院が途切れてしまいました。どうすればいいですか?
A.通院の間隔が空きすぎると、保険会社から「症状が回復した」と判断されることがあります。月10回以上の通院が望ましいとされています。忙しい場合でも週2〜3回のペースを維持することが重要です。
Q.症状固定と言われたら通院をやめないといけませんか?
A.症状固定は「これ以上治療しても改善が見込めない状態」を医師が判断したもので、治療の終了と慰謝料計算の基準点になります。症状固定後も症状が続く場合は、後遺障害の申請を検討してください。
椎名和希(柔道整復師 / 健康科学修士)
本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療診断・法律判断を行うものではありません。監修者プロフィール
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